2018.11.18

SUBARU『フォレスター』VS マツダ『CX-5』世界で評価されるニッポンのSUV対決

国内の新車販売台数の低迷が続く中、唯一と言っていいほど元気なのがSUV市場だ。今年は海外メーカーの新型車攻勢が活発だが、国内メーカーの人気モデルのフルモデルチェンジや商品改良にも注目が集まっている。世界でも支持される日本メーカーの人気SUVの進化をチェックした。

 調査会社のJDパワーが発表したボディータイプ別新車購入動向調査によると、今年に入ってからSUVの人気が特に高まっているという結果が出た。特にSUVは2016年から3年連続で検討率が伸びていることがわかる。最近ではセダンを購入する人もSUVを検討車種に入れる人が増えているようだ。当然、メーカー各社もこの動きをとらえ、次々と新型車を投入し、SUVの市場が活性化している。

 SUBARU『フォレスター』は2012年に4代目が発表され、6年ぶりとなる今年6月にフルモデルチェンジを果たした。新モデルは新しいプラットフォームを採用し、快適性と安全性能が向上。歩行者保護エアバッグと「アイサイトツーリングアシスト」を全車標準装備とした。

 さらに、水平対向2.0Lガソリンエンジンにモーターアシストを加えたハイブリッドエンジン「e-BOXER」を投入。水平対向2.5Lのガソリンエンジンも用意した。発売直後のデータを見るとe-BOXERモデルが全体の4割を占める構成となっている。

 今回試乗したのは、2.5Lのガソリンモデル。後日、ハイブリッド車にも試乗したが、加速性能やハンドリングのバランスはガソリン車のほうがよかった。

 燃費に関しても、その差は街中や高速走行でも2〜4km/L程度だった。スポーティーさを求めるならガソリン仕様がおすすめ。ハイブリッド車はもう少し熟成させて完成度を上げたいところだ。

 一方のマツダ『CX-5』は、2012年に初代が登場、2016年に現行型になり、今もなお進化を続けている。この「進化を続けている」という意味を補足すると、自動車メーカーは通常1〜2年に1回ぐらいの頻度でメカニカルな部分や内外装を手直しするのが一般的だが、同社はこうしたマイナーチェンジを数年前からやめた。新しい技術の実用化の目途がつくと、即座にそれを生産車に投入するという方針に切り替えたのだ。

 2016年に登場した現行型も12月にデビューし、翌年8月には商品改良と謳って先進安全技術の設定を拡大。さらに今年2月にはガソリンとディーゼルの新技術や360度ビューモニターなどを投入した。最新モデル=常に最良というクルマ造りを追求しているのだ。

 これも自動車メーカーの新しい生き方といえる。

「走る歓び」にこだわり続ける上質なSUV マツダ『CX-5』

Specification
■全長×全幅×全高:4545×1840×1690mm
■ホイールベース:2700mm
■車両重量:1700kg
■排気量:2188cc
■エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
■最高出力:190PS/4500rpm
■最大トルク:450Nm/2000rpm
■変速機:6速AT
■燃費:16.6km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:360万1880円
※「XD Lパッケージ」

2代目に進化した時からフロントマスクのイメージは変わらない。商品改良をしても、外観にはほとんど手を加えないのがマツダの基本方針。

ホイールベース、全幅は初代と同じだが全長、全高は若干変更された。Aピラーを35mm後方に動かして視界を向上させるなどの改良を加えた。

ヘッドライトの上下方向を薄くしたのに合わせてテールランプも上下を薄くし左右を伸ばした。本体色の赤も塗装技術を改良し新しくなった。

安心と愉しさを追求した〝おもてなし〟SUV SUBARU『フォレスター』

Specification
■全長×全幅×全高:4625×1815×1730mm
■ホイールベース:2670mm
■車両重量:1530kg
■排気量:2498cc
■エンジン形式:直列4気筒DOHC
■最高出力:184PS/5800rpm
■最大トルク:239Nm/4400rpm
■変速機:無段変速
■燃費:13.2km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:291万6000円
※「Xブレーク」

ヘッドライトのイメージは変えずにフロントグリルを大型化した。「Xブレーク」はグリルの光りものなどを排除しワイルドさを強調している。

新開発のシャーシを採用。ホイールベースは先代より30mm長くなり、乗り心地やコーナーでの落ち着きが向上。全長も15mmほど長くなった。

テールランプの形状も変わり、やや横長になった。車幅は20mmワイドになり、全高は5mm低くなったが最低地上高は220mmと変わらない。

コンセプトは異なるが、走り、居住性、安全性能をハイレベルで実現した国産SUV

マツダ『CX-5』

■エンジンルーム

欧州だけでなく国内メーカーでもディーゼル離れが進んでいるが、マツダはディーゼルの技術にさらに磨きをかけて勝負に出ている。

■運転席と各種装備

先代から大きく変わったインストルメントパネルのデザイン。エアコンの吹き出し口の使い勝手も改良された。4WDとFF車が選べる。

■シートスペース

前席は着座ポイントを低くした。後席は3名分のセパレートでシートヒーターも選べるようになった。頭上スペースはやや圧迫感あり。

■ラゲージスペース

スペースは広め。奥行きは1m近くあり左右幅も1m以上ある。ゴルフバッグは4セット収納可能。トノカバーと床面の空間の広さも十分。

【 ココがポイント!】微妙な変化でも印象が変わったヘッドライト

ヘッドライトはフロントデザインのイメージを形成する重厚なポイントだ。先代より80mm薄くなりシャープな印象に。LEDを採用し、暗所での視界も良好だ。

【 ココがポイント!】広さも使い勝手も十分なラゲージスペース

ラゲージスペースの使い勝手のよさもこのクルマの特徴。後席は4:2:4の分割可倒式。中央部は独立して倒せるので、長尺物の収納もラク。

SUBARU『フォレスター』

■エンジンルーム

国内向けのガソリンエンジンは2.5Lだけ。新モデルから電動技術+水平対向エンジンを組み合わせたマイルドハイブリッドも設定。

■運転席と各種装備

内装は基本的にグレー、ブラック系。ハイブリッド車は茶系も選べる。試乗した「Xブレーク」はオレンジがアクセントで目立つ。

■シートスペース

前席の着座位置はやや高め。三角窓があるので斜め前方の視界もよい。後席も着座は高めだが頭上の空間は十分。足元も広い。

■ラゲージスペース

奥行きは『CX-5』よりやや短いが左右幅は1.1m前後ある。背もたれは4:6の分割可倒式だが2段階でリクライニングできる。

【 ココがポイント!】本格的な4WD走行が楽しめる「Xモード」

全グレードが4WDの『フォレスター』には雪道や泥濘地走行用の「Xモード」スイッチが装備されている。2モード+ヒルディセントコントロールにより、オールラウンドで楽しめる。

【 ココがポイント!】スポーツ走行とエコ走行を使い分けられる「SIドライブ」

安全装備「アイサイト」は有名だが、走行性能「SIドライブ」にも注目したい。ハンドルのスイッチ操作でトルクカーブの変更が可能。スポーツドライブとエコドライブを使い分けられる。

メーカーの個性とポリシーを追求した自信作

マツダ『CX-5』

[運転性能]試乗したのは2.2Lディーゼル+4WDだが、2.0LガソリンやFF車の選択肢もある。ガソリンとFFの組み合わせも楽しい。18点

[居住性]室内高、室内幅は『フォレスター』より若干小さい。後席はスタイリング重視の影響か、頭上スペースに圧迫感あり。17点

[装備の充実度]先進安全技術の積極的な導入による安全性能は国産車トップレベル。改良によって随時アップデートされている。18点

[デザイン]スタイリングの美しさでクルマの評価を高めるという手法をいち早く取り入れ、最新モデルでもそれを実証している。19点

[爽快感]進化したディーゼルターボは音も振動も少ない。低回転からのトルクが太く楽しい。タイヤは17インチで十分。18点

[評価点数]90点

SUBARU『フォレスター』

[運転性能]新しいプラットフォームを採用したボディーとサスペンションは全体的にバランスがよくなり回頭性に優れている。18点

[居住性]新しいプラットフォームを採用したボディーとサスペンションはバランスが良く回頭性に優れている。視界も良好。18点

[装備の充実度]「アイサイト」が安全性能のシンボルのようになっているが、Aピラーまで展開する歩行者保護エアバッグも実用化。18点

[デザイン]スバルのクルマの中で最もアイデンティティーがしっかりしている印象のデザイン。販売好調の一因となっている。18点

[爽快感]走って楽しいのはガソリンの2.5Lモデル。加速もいい。燃費は20km/L前後だがハイブリッドと大差ない。18点

[評価点数]90点

OTHER CHOICE

国内メーカーがこぞって強化するミドルサイズSUV

 ミドルクラスのSUVは1BOXカーに代わるファミリーカーとしても人気が定着しつつある。一方でバリエーションの広さも多くのユーザーの注目を集めている要因だ。ホンダが今年8月に発表、発売した『CR-V』は以前から欧州などでも販売されていたモデルだが、国内市場でのミドルSUVの人気に目をつけて導入された。1.5Lターボを中心に2.0Lのハイブリッド車も用意されている。乗車定員は5名と3列シート7名の2種類でFFと4WDも選べる。

 また、三菱『アウトランダー』は2012年に現行型になったが、2015年、2017年にマイナーチェンジを実施。特に2017年の改良では予防安全機能としてミリ波レーダーからカメラも併用したシステムを導入。駐車時のマルチアラウンドモニターやスマホ連携ディスプレイなども搭載する。2LのFFと2.4Lの4WDガソリン車は3列シートの7名定員で、プラグインハイブリッド車は2L+4WDの5名定員だ。

ホンダ『CR-V』323万280円〜

三菱『アウトランダー』253万8000円〜

文/石川真禧照

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